映画

映画館で映画を観る価値を考える

このコロナ禍により、映画館に半年は足を運ぶことがなかった。自宅のテレビやスマホの画面でNETFLIXなどの配信サービスを使って映画を観る日々。

そんな日々を過ごした影響なのか、久しぶりに劇場での映画鑑賞は映画館が生き残っていくために大切なことを感じた。映画の内容にも感動したが映画鑑賞という行為自体に感動する自分がいた。

この感動を言葉にして残したい。いやIMAXで観たインターステラーがすごかっただけか笑

3Dは付加価値となり得るのか

家のTVやスマホの画面では味わえない映像体験。3D映画みたいな差別化は必要ないと感じる。3Dで観たいから映画館に行こう。それもあるかもしれないが3D映画は観ていると慣れて3Dであることを感じなくなってくる。そもそも3Dにどれほどの魅力があるか疑問だ。3Dによる映画館の優位性というものはあまりないのではないか。映画館での映画体験という一点だけで考えれば3Dは映画館でしか本来の体験をすることはできないので映画館で観る価値と言えるかもしれない。

だがこの3Dの映像体験は人々を映画館に足を運ばせるほどの付加価値にはならないと思う。

そして3D上映と謳っているが、背景に若干の前後の段差があったり、字幕が浮いている程度の3Dばかり。高いチケット代を払ってまで3Dに固執する理由は見当たらない。

映画好きの私は3Dだったらとりあえず3Dで見てしまうが笑

映画館での価値は音響にあり

久しぶりに映画館で鑑賞したインターステラーでは音楽が効果的に使われている。特に低音と無音の使い方が印象的。

映画を観るためだけの空間。その時間は決して邪魔されることはない。ロケットの轟音はあまりの低音に体が本当に重く引っ張られた。まるで映画の主人公と同じようにGを体験している気分だった。

音響関係は自宅より映画館が圧倒的だ。かなりの金額をスピーカーにかけていたとしても映画館は越えられないのではないか。特にIMAXはすごい。繊細な音も感じることもできるし、だからこその無音もより印象深い。

音楽や効果音にここまで感動したのは初めてだった。同じことを何度も言ってしまうが、インターステラーがすごかっただけかもしれない。けれども映画館離れと言われる今日、映画館で観たい!映画館で観ないと損!と思える映画があることを知って欲しい。

その勝機は音響にあると確信した瞬間だった。

映画館の良さを知って欲しい

映画好きのひとりとして、映画館で映画を鑑賞する素晴らしさをみんなに知って欲しい。

最近ではNetflixが映画館を用意したりしている(数々の映画賞にノミネートしてもらうためだろうが)。

どこにいても、どんな時でも映画を観ることができる環境になったのは素晴らしい。しかし、小さい画面ではなく映画館で監督が意図したことを感じって欲しい。映画は映画館で観るように作られているのだから。