YouTubeで世界史を教える動画を作ろう!
そう思い立ったのはコロナ禍の真っ只中である3月だった。
学校は休校。公園に行っても怒られる。コンビニに行っても怒られる。
学校がないといっても休みではない。家で勉強しなさい。
大人は勝手だ。もし私たち大人が会社に行かなくて良いとなれば確実に遊ぶだろう。映画を観たり本を読んだり恋人とあったり。
しかし子どもはというと勉強。ちょっと外に出てもなぜ外にいるのだと言わんばかりの大人からの視線や口撃。そんな話を子どもたちから聞いていた。
僕は世界史という教科を使って人と人の違い。多様性を伝えたいと思っている。世界史はすべての教養に繋がると思っている。
自分自身の仕事量も若干、コロナ禍で減った。今しかない。
YouTubeで世界史を通して色々な面白さを子どもたちにしてもらおう。そう思った。
しかし、子どもたちの中には、そもそもオンライン環境にない者もいることを知った。学校からの資料をダウンロードするためにコンビニへ行く。コンビニのwifi目当てだ。しかしコンビニに行くと大人からお叱りを受ける。なぜ家にいないのかと。
この現状を知った時、立ち黙ってしまった。
学びの格差をオンラインという形で埋められると思っていたのに、そもそも土俵に乗っていない子たちがいた。
かっこいい言葉でいうと教育格差の是正。学習機会の確保。
自分が一番届けたい場所に届かない事実を知って踏みとどまってしまった。
あれからずっと考えている。
12月
今になって思う。いろんな状況はあるとしても、自分が今できることを。届かない子はいる。だけど僕が行動を起こすことで何か変わるきっかけを得られる人はいる。
これはエゴだ。ただの自己満足。子どもを救うなんてそんな大層なことは言えない。
だけど世界史を通して伝えたいことがある。
コロナ禍だからこそ、より一層それを思う。
だからやはりyoutubeをやってみようと思う。
ただの独りよがり。誰も観てくれないかもしれない。そこは自分の勉強、スキルアップだったと思えばいい。
個人が世界に情報を発信できる現代。この凄まじさを使わずにどうする。
これをやって困る人はいない。
ただ流れていくかもしれない。もしかしたら、応援してくれる人が出てくるかもしれない。
世界史の面白さをより多くの人へ。世界史を通して世界を知り、より良い自分になるために。そんなお手伝いができればと。
よし決意表明だ。もしかしたらすぐにやめるかもしれないけれど、ここに記録を残す。
さぁ授業をはじめよう。