学び

『検疫』の語源はペスト大流行の時代イタリア語から。

COVID-19による外出自粛。

そんななか、トムハンクス主演の映画『インフェルノ』を鑑賞中に検疫の語源を説明するシーンがありました。

この世情のせいか、数回鑑賞しているはずが今回初めて心に引っ掛かったのでご紹介したいと思います。

英語で検疫は『quarantine』

主人公は、アメリカ人ですのでまずは英語で検疫という意味のquarantineが出てきます。

この英単語だけを見ておいても、直感的に検疫という意味はネイティブでも出てくることはあまりないと思います。

なぜなら、このquarantineの語源がイタリア語から来ているからです。

イタリア語で検疫とはquarantena

細かくいうと、ヴェネツィアの方言だそうです。

しかし、もともとquarantenaに検疫という意味はありません。

本来の意味は『40日間』だからです。

なぜquarantenaという言葉が検疫になったのか

40日間という意味のquarantenaが検疫という言葉になったのは14世紀まで遡ります。

14世紀のヨーロッパは黒死病。いわゆるペストによってパンデミックが引き起こされていました。

このペストによって1億人が死亡したという説もあるくらい大流行でした。

当時のヴェネツィア共和国は、船内に感染者がいないことを確認するために40日間、港外の船上で待機させて発症するかどうかをみたのです。

このことから40日間が検疫という意味になったのです。

700年経ったいまでも

新型コロナウィルスが蔓延している現在。

私たち人類は病原体に対して、適切に戦えているのであろうか。

国が検疫をしてもすり抜けていく、病原体。

私たちひとりひとりが、自分の頭で考え、盲目にならず情勢を見ていく必要があるのではないでしょうか。

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ビー玉
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