日々の記録

死を覚悟した瞬間

僕は死ぬことがこわい。何も見えないし感じることもない。何より自分を認識することができない。無の世界。

この避けようのない人生のゴールを考えると夜も眠れない。

他の人はどうだろうか。こんなにも死を意識して日常を送っているのだろうか。僕は幼い頃から眠るときよく考える。死を考えると胸が苦しくなった。

しかし、死を意識しているからか自分はいつ死んでもおかしくないなんてドライな心情だから自分がよくわからない。

死ぬのはこわいのに、人間いつ死んでもおかしくない。なんて思ってる。強がっているだけなのかなとも思ったりしていた。けれども2020年9月15日にそれは起こった。

ロードバイクで走行中に道路脇に生えている植物にタイヤを持っていかれ転倒。時速は35kmくらい出ていただろうか。転倒したとき、後方から自動車が来ていたと思っていた。なので転倒した瞬間に「あ、死んだな」と「ギリギリ車が止まって死にはしないけど潰されるのかな」なんてことが頭にパッと浮かんできた。

人生で初めて死を覚悟した瞬間。

もっと恐怖するのかと思ったが、案外とあっけないものだった。一瞬の出来事だったので恐怖する暇もなかったのかもしれない。だから一概には言えないが、まさにその時は「あ、死んだな」くらいだった。

心の安定を保つために、人間は矛盾を抱えながら生きているのか。

死への恐怖。これが生きるためには必要。

書きながらよくわからなくなってきた。わかることなんてないのかもしれない。だけど残しておきたかった。死をよく意識しこわくなるが、ドライな自分が本当に死を意識した瞬間に何を思ったのか。

人間なんて、いつ死んでもおかしくない。こう思うことで自分の心を守っているのかもしれないな。

ABOUT ME
ビー玉
ちょっとしたことで、世界はもっとカラフルにみえてくる。 そんな日々の出来事や学びを発信していきたいと思っております。 普段はこども関係のお仕事をしています。